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2004.01.03

映画の政治学

7人の専門家(長谷正人、斉藤綾子、中村秀之、飯岡詩朗、ミリアム・ブラトゥ・ハンセン(畠山宗明訳)、藤井仁子、北小路隆志)の論文によって構成される本書。編集の意図を編著者のひとりである長谷正人は、「はじめに」で次のように表明している。「映画を政治的に語ること。映画をめぐる日本の言説空間に『政治』を導入すること。私たちが本書で企画していることは、この簡明な表現にほぼ尽きているといえよう。」

小川紳介、および小川プロに関しては、第7章に「反到着の物語--エスノグラフィーとしての小川プロ映画」と題する北小路隆志の論文を収録。小川映画に共通する導入部において見せる「いきなりさ」=「対象との『出会い』の場面を描かない。つまり『到着の物語』は割愛もしくは排除される」(本文より)を、反到着の物語と位置づけその論を展開する。

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長谷正人/中村秀之編著 2003年9月発行(青弓社)

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