2008.04.11

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神戸映画資料館」の小川映画全作品上映もついに第5弾目。今回は「三里塚・第三次強制測量阻止闘争」と「三里塚・第二砦の人々」の2本です。誤解を恐れずあえて言うなら、どちらもかなりスペクタクル度の高い作品。小川映画にあまり馴染みのない人でも受け入れやすいに違いありません。

5月の第6弾上映では「三里塚・岩山に鉄塔が出来た」と「三里塚・辺田部落」の2作品が登場。さらに5月後半には小川プロで長く助監督を務め、小川プロが山形県牧野へ移った後も、ひとり三里塚に残り制作活動を続けた故・福田克彦監督の特集も組まれています。「映画作りとむらへの道」は当時の小川プロの制作風景を垣間見られるという意味で必見です。

詳しくは「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

text by Ohsaki

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2008.02.21

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昨年から小川映画全作品上映を敢行している「神戸映画資料館」ですが、第三弾となるプログラムがいよいよ今週末に迫っております。

小さな幻影」と「山に生きる子ら」はどちらも小川紳介が國學院大學の学生だった時に関わった作品。監督として関わったのではなかったようですが、それでもやはり記念すべき処女作と言っていいでしょう。

もうひとつの「現認報告書 羽田闘争の記録」は公開当時、その内容を映画評論家の松田政夫が「映画評論」誌上で批判。すると、その批判に今度は映画監督の大島渚が「映画批評」誌上で反論するという活字上のバトルを引き起こした作品でもあります。詳しい情報は、「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

3月には三里塚時代の傑作との呼び声も高い「日本解放戦線 三里塚の夏」「日本解放戦線 三里塚」の2作品が上映の予定。こちらも見逃せません。詳しい情報は、「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

text by Ohsaki

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2007.11.30

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プラネット映画資料図書館より上映情報が届きました。神戸・新長田に誕生した新しい映画文化の発信地「神戸映画資料館」にて、小川映画を“全作品”上映する計画とのこと。ニュースリリースの一部を以下に抜粋して転載します。

「山形国際ドキュメンタリー映画祭の生みの親であり、ドキュメンタリー映画作家として世界的に著名な小川紳介監督の全作品を順次上映する計画です。関西では上映の機会に恵まれず地団駄踏んでいたファンのみなさんの要望に応えて大英断の上映です。ご期待ください」

まさに関西在住の小川ファンにはこれ以上ない朗報でしょう。皮切りとなる第一弾は、12月21日(金)~12月24日(月・祝)までの4日間。作品は「ニッポン国古屋敷村」。いきなりの大作登場! 凄すぎます。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

年明けの1月には「青年の海 四人の通信教育生たち」と「圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録」も控えています。こちらも情報は「小川映画全国上映情報」から。

会場の詳細をお知りになりたい方は、左サイドバーの小川紳介リンクから「神戸映画資料館」をクリックするか、こちらからどうぞ。

text by Ohsaki

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2007.03.20

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アテネ・フランセ文化センターでの小川特集がついにその全貌を明らかにしました。「特集小川紳介と小川プロダクション」と銘打ち3月27日(火)から4月14日(土)まで日曜を除く17日間、1957年~2001年の小川映画、全23作品を上映する内容です。

毎年、何らかの形で小川作品を上映してくれるアテネ・フランセ文化センターですが、ここまで大々的な特集が組まれるのはずいぶん久しぶりのこと。2002年の1月から2月にかけて「特集 小川紳介と小川プロダクション」と同じタイトルで大規模なプログラムが組まれましたが、おそらくそれ以来となるはず。じつに5年ぶりとなる特集上映です。

この機会を逃したら、きっとまた5年待たねばならないでしょう。万難を排して駆けつけなければなりません。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

Text by Ohsaki

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2007.02.24

今年もアテネで!

今年もアテネ・フランセ文化センターにて小川映画の大特集が開催される模様です。名付けて「特集 小川紳介と小川プロダクション」。期間は例年よりやや遅めとなる3月27日(火)~4月14日(土)までの18日間。國學院大學時代の最初期作品から、華やかな色彩が印象的な名作「満山紅柿」まで一挙公開です。

詳細は近日発表とのこと。発表され次第、当サイトでも情報を掲載する予定です。乞うご期待!

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2005.12.04

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一昨日(3日)の土曜日、大澤未来監督の『帰郷-小川紳介と過ごした日々-』が上映されたneoneo坐にて、トークゲストとして来場されていた飯塚俊男監督から上映会開催のお話しをうかがいました。

上映予定の作品は小川プロに長く在籍していた飯塚監督が独立した後、始めて監督された作品『小さな羽音』と、大澤監督の『帰郷-小川紳介と過ごした日々-』の2本。小川紳介を山形県牧野に誘った農民詩人の木村迪夫さんと飯塚監督との対談もあり。

期日は間近に迫る12月10日(土曜)。会場は群馬県前橋市です。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧下さい。


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2005.11.29

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山形国際ドキュメンタリー映画祭2005に参加した21世紀の小川映画『帰郷-小川紳介と過ごした日々-』がいよいよ東京でも上映されます。

日時は12月3日の土曜日。会場はお馴染み小川町のneoneo坐@スペースneoです。昨年の5月、neoneo坐の柿落としを飾った『小川プロ訪問記』との同時上映。しかも、『帰郷』の監督である大澤未来さんと、小川プロダクションで長く助監督を務められた飯塚俊男さんとのトークもあり。2005年最後の月になんとも贅沢なプログラムです。

諸事情から山形に行けず『帰郷』をいまだ眼にしていない小川ファン(私もその一人)には絶好の機会。今回は見逃せません。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧下さい。

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2005.10.04

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前回は小川紳介の遺作とも呼べる『肘折物語』が山形ドキュメンタリー映画祭2005で上映されるという喜ばしい情報をお伝えしましたが、同じ山形ドキュメンタリー映画祭で、もう1作品、小川紳介と小川プロに関連深い映画が急遽上映されることになりました。

その映画とは『帰郷-小川紳介と過ごした日々-』。10月10日(祝)に山形市中央公民館(AZ)4階大会議室にて18時から上映が予定されています。これは映画美学校 2004年度ドキュメンタリーコース初等科修了作品として制作された映画であり、まさしく21世紀初の小川映画にほかなりません。監督のひとりである大澤未来さんから上映情報と共に内容についてご連絡をいただきましたので、以下にその一部を抜粋させていただきました。

「この作品は映画美学校講師で元小川プロダクションスタッフである飯塚俊男さんの協力を得て、昨年から今年にかけて完成させた作品です。飯塚さんをはじめ、小川プロを山形に呼んだ仕掛け人である木村迪夫さんなど、山形時代ゆかりの人々を訪ねた映画です。故小川紳介さんが深く関わった山形国際ドキュメンタリー映画祭において、作品を上映できる事の喜びを感じております。日程とお時間が許すようでしたら、是非、山形まで足を運んでいただいて、上映にご参加ください。」

じつは9月6日にアテネ・フランセ文化センターで行われた「映画美学校ドキュメンタリー・コース2004年度初等科修了作品発表会」で、この作品をすでに観ていた管理人の甘木氏から、「刺激的だった。かなり面白かった」との感想を聞かされ、まだ観ぬ私を大いに悔しがらせた映画でもあります。映画祭に駆けつける予定の方はこの機会をお見逃しなく。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

追記:10月4日昼時点ではまだ映画祭のHPに上映のスケジュールが掲載されていませんが、決定事項であることを映画祭東京事務局に確認しています。

text by Ohsaki

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2005.09.23

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開催まであと2週間と迫った「山形国際ドキュメンタリー映画祭2005」ですが、映画祭のHPに掲載されていたスケジュールを眺めていたら気になる作品を発見しました。10月7日(金)の開会式直後に上映が予定されている『肘折物語』です。じつは以前、小川プロの関係者から同名の作品を小川紳介が遺していると聞いたことがあったからです。

映画祭のHPを検索すると「小川紳介の死により制作が中断した『肘折物語』は、オープニングで特別上映する。」の記述。そこで開催直前で多忙を極めているに違いないと恐縮しつつも、映画祭の事務局に問い合わせてみました。結果、やはり最晩年の小川紳介が深く関係したフィルムに間違いないとの回答をいただきました。

撮影されたのは1990年。撮影現場は村内に肘折温泉を含む、山形県大蔵村とのこと。ただし、『肘折物語』を完成された“作品”と理解するのは間違いなのだとも。きちんと完成された作品ではなく、あくまで次回作を構想する過程で生み出されたテストフィルムなのだそうです。撮影についてもこの映画から参加することになった若いスタッフを鍛えるための現場という意味合いが濃かったようです。

とはいえ、わずかに20分間ほどのフィルムだそうですが、小川紳介が後進に何を託そうとしたのか、その断片でもうかがい知ることができるのではないかと期待せずにはいられません。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧下さい。

text by Ohsaki

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2005.07.14

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9カ月間に渡り続いたneoneo坐の特集企画「小川紳介のコスモス~小川プロの仕事」も、ついに第10弾目。今回は「ニッポン国古屋敷村」と並ぶ、小川映画後期の大作「1000年刻みの日時計 牧野村物語」の上映です。過去と現在、フィクションとドキュメンタリーが入り混ざった実験的な構成で見応え充分。小川映画に興味を持つ者なら一度は見ておくべき作品といえるでしょう。

さて、「小川紳介のコスモス~小川プロの仕事」は今回で全作品の上映が完了したことになるのですが、neoneo坐サイトを閲覧しても“これにて終了”の表記が見あたりません。「もしかしたら、まだ何かあるのかも?」。そう期待せずにはいられません。neoneo坐の次回更新を楽しみにしたいと思います。

また、neoneo坐の特集企画が一区切りついたかと思えば、今度はアテネ・フランセ文化センターが嬉しい企画を立ち上げてくれました。「特集 小川紳介と土本典昭」です。8月11日(木)から8月20日(土)にかけて、戦後のドキュメンタリー映画を代表する両巨匠の代表作を17本連続上映する内容。しかも、映画関係者や評論家、研究家のトークも予定されています。neoneo坐、アテネ・フランセ文化センター共に情報は「小川映画全国上映情報」をご覧ください。

text by Ohsaki

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