前回は小川紳介の遺作とも呼べる『肘折物語』が山形ドキュメンタリー映画祭2005で上映されるという喜ばしい情報をお伝えしましたが、同じ山形ドキュメンタリー映画祭で、もう1作品、小川紳介と小川プロに関連深い映画が急遽上映されることになりました。
その映画とは『帰郷-小川紳介と過ごした日々-』。10月10日(祝)に山形市中央公民館(AZ)4階大会議室にて18時から上映が予定されています。これは映画美学校 2004年度ドキュメンタリーコース初等科修了作品として制作された映画であり、まさしく21世紀初の小川映画にほかなりません。監督のひとりである大澤未来さんから上映情報と共に内容についてご連絡をいただきましたので、以下にその一部を抜粋させていただきました。
「この作品は映画美学校講師で元小川プロダクションスタッフである飯塚俊男さんの協力を得て、昨年から今年にかけて完成させた作品です。飯塚さんをはじめ、小川プロを山形に呼んだ仕掛け人である木村迪夫さんなど、山形時代ゆかりの人々を訪ねた映画です。故小川紳介さんが深く関わった山形国際ドキュメンタリー映画祭において、作品を上映できる事の喜びを感じております。日程とお時間が許すようでしたら、是非、山形まで足を運んでいただいて、上映にご参加ください。」
じつは9月6日にアテネ・フランセ文化センターで行われた「映画美学校ドキュメンタリー・コース2004年度初等科修了作品発表会」で、この作品をすでに観ていた管理人の甘木氏から、「刺激的だった。かなり面白かった」との感想を聞かされ、まだ観ぬ私を大いに悔しがらせた映画でもあります。映画祭に駆けつける予定の方はこの機会をお見逃しなく。情報は「小川映画全国上映情報」をご覧ください。
追記:10月4日昼時点ではまだ映画祭のHPに上映のスケジュールが掲載されていませんが、決定事項であることを映画祭東京事務局に確認しています。
text by Ohsaki
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